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小・中・高校生対象の学習塾を運営している
個別進学会ノアコンパス塾長の高井ひろゆきです
お子様の教育や親としての在り方など「役立つ情報を提供できれば」という思いから
私のこれまでの経験から得た「学び」と私なりの「教訓」をお届けします
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第6回 腹をくくる
こんにちは、高井です!
4月7日、7都府県に出された緊急事態宣言で一層注目される、新型コロナによる各方面への影響。
経営、雇用、補償、家計、医療、教育など先が見えない事態に、不安を抱えながらの日々をお過ごしのことと存じます。
当塾としましてはできる限りの対応をさせていただきますが、なにぶん手探りでの対応ですのでみなさまからのご要望、お知恵を頂戴しながらこの状況をみなさまと一緒に乗り越えていきたいと思っております。
政府の対応から日本という国がいかに財政難であるか、そしてリーダーシップが取れない構造になっているかが今回の一件で改めて分かりました。
数か月前には「老後資金2,000万円問題」もありましたがこれについても、良くも悪くも多くの国民に資産形成について真剣に考えるきっかけを与えてくれました。
政府の対応にテレビの前で批判したところで何の解決にもなりませんので、マスク2枚はありがたく頂戴しますが、基本的には
「国や行政は守ってくれない。自分(家族)の身は自分で守る。」
これが私の落としどころなのですが、みなさまはいかがでしょうか。
(一人ひとりの声が大きな声となり、現金給付の線引きが多少緩和されたようです。)
私には今回の件も含めて、受難の際に思い出す一冊の本があります。
今回はその一冊の中から、ある一節をみなさまにご紹介させていただきたいと思います。
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私はもう腹を決めてるんですよ。まず損しなかったらいい、損していくと困るけれども、黒字と赤字のすれすれのとこまではじっと我慢しようと、こういうように自分で腹を決めてるんですよ。
雨が降れば必ず濡れるから、傘をさせばいいものの、傘をさしてもやっぱりとばっちりがかかる。
今は大暴風雨である。
大暴風雨にちょっとも濡れんといくようなうまい方法はない。
だから多少は濡れていこうやないか。
こう、腹をくくらないとしかたがない。
そうすると、ちょっとぐらい濡れても、ちょっとぐらい損をしても、「ああそうか、まあいいやないか」という調子でいけますわな。
そうすると、晩のおかずも、あんまりまずくない、ふつうの味がする。
こういうことになります。
それが、そういうように、腹をくくらんことには、もうしゃくにさわってしかたがない。
見るもの聞くものみんなしゃくにさわる。こうなってまいりますから、なかなかいい知恵が出ません。
そういうように度胸を据えて、そしてこういう観点から見ていくというようにやらないかん、ということを私は自分に言い聞かしているわけです。
(『不況に克つ12の知恵』松下幸之助[著])
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飲食店では昨対売上90%減といった情報も耳にし、「ちょっとぐらいの損」ではない方もおられます。
損の大小はあれ、人生だれでも良い時もあれば悪い時もあるわけですが、この本の一節から私なりに解釈したことを記させていただきます。
悪い結果にぶち当たってから考えるのではなく、普段から最底辺を想定して腹をくくり、常日頃から何事も考えて行動することで安心感や笑顔が生まれ、心が保たれる。
そして健康、お金、幸せがあるから笑顔になるわけではなく、笑顔だからこそ健康、お金、幸せが引き寄せられるわけです。
目を閉じて、深呼吸をして、笑顔を振りまく。
≪ 今回の教訓 ≫
「どうせ、いい時がきますから。」
「どうせ、幸せになりますから。」